VOXYを車中泊仕様に!2段ベッド改良編

以前にうちのVOXYに作った2段ベッドを記事にさせて貰いました。
ですが、VOXY購入直後に作ったベッドも、子供の成長に伴い手狭になってきてしまいました。
そこで、今回2段ベッドの大幅リニューアルしてみることにしました。
リニューアル前の2段ベッドは、こちらの記事で紹介させていただいています。
ヴォクシー80系で車中泊は出来るのか!?2段ベッドをDIYしよう!
こちら、見て貰うと分かるのですが・・・かなり雑な感じに書いてしまっています^-^;
なので、今回はもっと分かりやすくリニューアルしたベッドをご紹介したいと思います。
これからVOXYでの車中泊を考えている人は参考にしてみてくださいね。
目次
2段ベッドの設計しよう
リニューアルに向けての構想
この冒頭部分はリニューアルに向けての考えや、前回ベッドの反省点などを書いていきます。
なので、余り興味が無いようであれば飛ばして読んでやってください。
2段ベッドを作るにあたり、1番の肝になるのは設計です。
これを失敗すると間違いなくいい物は出来ませんからね。
ただ、出来るだけ予算を押さえてベッドのリニューアルを行いたいところなので、ある程度は前のベッドを解体して作っていきたいと思います。

今回も、3列目シートは前回同様に跳ね上げの状態で作っていくつもりです。
と言うのも、このVOXY80系は3列目シートを下ろしてしまうとベッドの脚を下ろす場所が殆ど無いんですよね。
なので、2段ベッドの仕様としては1,2列目で1段。
3列目跳ね上げ状態で、ハッチバックからスライドドアの半分程度の場所で2段ベッドを作っていきたいと思います。
ちなみに、下に転がっているのは前回のベッドの部品です^-^;

これが1年半ほどお世話になった2段ベッドの骨組みになりますが、見て貰うと分かるようにスライドドアのフレームぎりぎり位で枠を組んでいますよね。
このように組んでしまうと2列目シートを殆ど下げることが出来ないので、子供達が大きくなってくると座るのがキツくなってしまいます。
さらに、1段目のベッドの用意をする時に2段ベッドを持ち上げないと背もたれを倒す事が出来ませんでした。
聞くだけで面倒なのが分かってしまいますね。
と言うことで、前回の反省を生かしつつ2列目シートの快適さと、1段目ベッドの用意の利便性を向上させるベッドの設計開始です!
前回部品を使いつつ、リニューアル設計
白紙の状態からだとイメージが沸かないので、まずは前回のベッドフレームを使用して2列目シートが動かせる大きさを探っていきます。

写真で横に伸ばしているイレクターパイプの長さは1,090㎜です。前回縦方向に使っていた物です。
なんとなく使えそうな長さには見えますね。
まずはこれを基準にある程度の大きさを決めていきます。

2列目シートに座っても窮屈では無い場所を決めて、先程の基準の場所からハッチバックの方までの距離を測ってみます。
画像では見にくいかもしれませが880㎜にカットすればピッタリ収まりそうです。

前回のベッドフレームをカットしていきます。もう後戻りは出来ませんw
イレクターパイプのカットは前にご紹介したようにパイプカッターを使います。

ピタッとハマったので後ろも持っていた1,090㎜のパイプを取り付けてみます。
ある程度姿が見えてきた感じがしますね。
ここで少し気になるのがベッドの脚がシートのレールの樹脂部分に乗っている事です。

ですが、ここしか脚を置くことが出来なかったので妥協しました。まぁ、おそらく割れることはないでしょう。。。

ある程度寸法もあっていたので、持っていたベッド枠で補強も取り付けてみました。
しかし!組んでいたら問題発生です。

前と後ろは1,090㎜の長さで良かったのですが、真ん中はサードシートのせいで入らない事が分かりました・・・
まぁ、長い分にはカットすればいいので長さを測ってカットしていきます。
パイプの径がΦ25㎜なので両方で50㎜分はシート部分から離す必要があります。
これは少し大事な所です。設計する時にはパイプの径も考えないと入らない事になってしまいますからね。

これが持ち合わせの部品でリニューアルしたベッドです。縦が1本足りません・・・
というか、これが完成形では無いので前回部品をカット出来なかったんですよね。
ちなみに、一度も触れていないのですがベッドの脚部分の長さは660㎜でかっとしています。
これは前回ベッドと同じ物を使用しています。
660㎜の高さで作れば、リヤのガラスフレームにベッドの板を乗せることが出来る高さです。参考にしてやってください。
延長部分の設計
ここまでは前回部品で、前に使っていたベッドをそのまま乗せることが出来るベッド枠を組んで行きました。
ですが、これでは2列目シートは使えるようになったものの、ベッド自体の大きさは全く変わっていません。
今回のベッドは大人でも転べる長さということで1,700㎜くらいベッドを考えているのでベッドの延長が必要です。
さすがにこの長さになるとベッドを組んだままの走行は不可能ですが、先程作った後ろ部分は組んだまま走行する事が出来ます。
ですから、延長部分を簡単に繋げることができるように設計すれば問題解決です。

ここでまた前回ベッドの登場な訳ですが、この1番前のパイプ部分。
延長部分はこのパイプの再利用から始めることにしました。このパイプは長さが1,200㎜あります。既製品の長さをそのまま使った感じですね。
この手抜きのような長さがセカンドシートを丁度またぐことが出来る長さなんですよね。
で、先程のフレーム部分から150㎜離して、延長部分で450㎜程度の枠を作れば長さ1,700㎜を確保出来そうな感じです。
少し言葉じゃ分かりにくいですね。

イメージ的にはこのような感じです。
この設計図では全長1,500㎜の様になっていますが、実際にはイレクターパイプの太さが入るのでプラス100㎜程度の大きさになります。
以前作ったコンパネ部分はリヤの窓枠ギリギリまであるので1,700㎜は確保される予定です。
と、設計が出来たので材料集めですね。
意外とイレクターパイプは希少!?
もうイレクターパイプの購入ルートを確立されている方はいいのですが、意外とイレクターパイプってどこにでも売っている訳じゃないんですよね。
うちの周りのホームセンターを見ても、売っている店は2軒だけです。
もし、これから購入を考えられている方は店舗にあるのかを確認してから行動した方がいいかもしれませんね。
急ぎでないのであればネット通販でも購入可能なので、そちらを利用するのも手だと思います。

話しはそれましたが、今回購入したのはこちら。
・イレクターパイプ
・イレクタージョイント
・蝶番&ビス
・防音テープ(ダイソー製)
こんな感じです。イレクターパイプは無駄の出ないように長さをしっかり測って購入することが大事です。
ちりも積もればなんとか・・・って感じで経費がかさみますからね。
イレクタージョイントも設計の段階で必要な物を考えて購入してきました。
後二つは、後々使う予定です。

金額としてはこのような感じ。
ん~結構値がはりますな・・・
一つ一つは安いのですが、数がいるので意外と高くつきました^-^;
今このページをご覧になっているということは、何かしらの2段ベッドの様な物を作ろうと思っている方が多いかと思います。
なので、参考までに書いておきます。
イレクターパイプで2段ベッドを作ろうと思うと、安く見積もっても2万~3万程度はかかるかと思います。
ですが、ベッドキットなどを購入する事を考えればいくらかは安いではないでしょうか。
イレクターパイプなら自分の好きな様に作る事も可能なので、初期投資としてそのくらいの金額は考えておいた方がいいかもしれませんね。
2段ベッドの組み立て
延長部分の組み立て
材料も揃ったところで2段ベッドの延長部分の組み立てを行っていきます。

って、出来てるじゃねーかって声が聞こえてきそうですが・・・
と言うのも、ここは余り作業工程が無かったんですよね。設計終わってますしw
買ってきた1,200㎜のパイプと元々あったパイプを450㎜のパイプで繋いでいます。
ここのこだわりとしては、真ん中に柱を立てていないことですかね。下は1段目のベッドとして使用するので、真ん中に脚があると邪魔になってしまいますからね。
もう一つ大事な事として、この延長部分は前と後ろで脚の長さが違うことです。
後ろ側の脚はセカンドシート横の樹脂部分に乗っているのに対し、前の脚はフロアマットの上にあります。
ここを同じ長さにしてしまうとベッドが傾いてしまうので気をつけましょう。
ちなみに、今回作った延長部分の脚の長さは前が680㎜、後ろが660㎜です。

前に作ったベッドとの接続部分はこんな感じです。
今回のベッドのコンセプトとして、走行中でも後ろのベッド部分は崩す必要が無く、延長部分はすぐに取り付け可能。ってイメージなので接続部分にはこだわりがありますw

そのこだわりというのがこれです。先がC型になっているイレクタージョイントを使用しています。
これなら取り付けが簡単ですからね。
普段は片付け時にバラせるように接着剤は使用しないのですが、ここだけは接着しておきます。
というのも、ここが外れるとベッドが崩れます^-^;
メインベッドの組み立て&補強
組み立てとは言っても、設計しながら殆どの組み立ては終わっているのですけどね。
ベッドを大きくするのでもう少し耐荷重が欲しいと思い、補強用に脚を1本追加する事にしました。

この部分ですね。後ろの本体の丁度真ん中辺りになります。この1年半はここには脚は入れていませんでした。
この状態で体重60キロ弱の僕が昼寝をしていても、全く問題は無かったんですけどね。
ただ、次からはここに大人と子供が寝る可能性が出てきたので、夜中って考えると少し不安になったのが追加の理由です。

追加後はこのような感じです。真ん中に脚が立ったのでしっかりと加重を支えてくれそうな感じです。
ただ、ここが意外と難しかったんですよね。十時部分の下が丁度盛り上がっていたようなんです。
なので、同じ長さで脚を作ってしまうと他の脚が天秤を食らって浮いてしまいました^-^;;
ここは微調整で少しずつ切ったりしていったので寸法をいまいち覚えて居ません。。。もし気になるような聞いてくださいw
同じようなベッドを作成される方は、ここには注意してくださいね。
長さ1,700㎜の2段ベッド完成!

と言うことで、このような2段ベッドが完成しました。
延長部分の収納が上出来でした!
今回のベッドのコンセプトが通常通りにセカンドシートが使えること。
ベッドの組み上げが簡単な事。
この二つは絶対に外すことが出来なかった所な訳ですが、この延長部分は中々の自信作となりましたw

接続部分をこのように可動式にしたのは先程書いたのですが、稼働をする事で外さなくても走行中は収納が可能なんです!
まぁ、組んでみての付加効果の様な感じですが・・・w

上に跳ね上げるとこのような感じです。このままセカンドシートを下げれば固定することが可能です。

下げるとこのような感じ。こちらの方が機能的です。
この状態だとセカンドシートの背もたれの下にスッキリと収納されるので全く邪魔になりません。
ベッドとして使用する時には、一度上に上げセカンドシートをベッドの下に潜らせた後で脚を取り付けるだけです。
このような作りにすれば、出先でのベッド展開も簡単に出来るのでお勧めですよ。
実は補強が必要だった・・・
ここからは実際に使ってみての追記となります。
延長部分の大きさは、全く問題無く大人が足を伸ばして寝る事が出来ました。
ですが・・・
延長部分、これじゃかなり揺れます^-^;
って事で、補強を入れてみたのでご紹介します。

下の色の違うジョイント部分が追加の補強になります。
長さは上の物と同じですが、ここのジョイントも後からはめ込めるようにフック型のジョイントを使用しています。

上でも書いていますが、僕は基本的には接着剤は使用しません。
ですが、何もしていないと抜けてしまいますよね。
そこで、このようにパイプ部分に両面テープを貼っています。
抜けて欲しくないところには、このような細工をしておけばすぐに抜けませんし、いざ外したくなったら外す事も出来るのでお勧めです。
安心を言えば接着剤ですけどね。

後ろのベッド部分の補強として、このようなバンドで固定を行いました。
これは完全な書き忘れです^-^;
このタイプのベッドを作ると、横方向はシートなどで固定されているので抜ける事はありません。
ですが、縦方向は上に乗ったときに抜ける事があるんですよね。
なので、100均のバンドを二つ繋いでたすき掛けで固定しています。
この方法で抜けた事は無いのでお勧めします。
まとめ
今回はヴォクシーの2段ベッドのリニューアルをご紹介しました。
このベッドのリニューアルのこだわりは
❑走行中でもベッドを解体する必要が無い。
❑セカンドシートを通常通りに使用することが出来る。
❑ベッドの展開が容易に出来る。
このような感じで作ってみました。
でも、これって車中泊をする上でとても大事な事です。
移動した先でベッドを組み上げるのは思っている以上に大変だったりします。
車中泊はSAや道の駅にお世話になる機会も多いかと思います。そんな時に気になるのは人の目です。
やはり公共の場なので、あまり目立って用意はしたくない物です。
なので、『ベッドの展開が容易に出来る』これは念頭に置いてベッドを作ることをお勧めします。
今回の記事では骨組みまでしかご紹介は出来ませんが、コンパネ部分は次の機会にご紹介したいと思います。
コンパネ編も記事が完成しました。
長々と読んでいただき、ありがとうございました。